フローリングなどの表面にガラスコーティングを施すことで、傷や汚れを付きにくい状態にすることができ、光沢を保つ方法であるフロアコーティングを知っていますか?
傷や汚れが付きにくくなるだけではなく、汚れを落としやすくなることから、掃除の手間が手軽になり、入居する前に取り入れたという人も多いかもしれません。
フロアコーティングに似た作用を持つものに、ワックスがあります。しかし、ワックスは耐久性が弱く、塗り直さなければツヤなどの効果の持ちを続けることができません。
今回は、種類があるフロアコーティングの中で、ガラスコーティングと効果の持ちについてお話したいと思います。
ガラスコーティングの耐久性は
フローリングの床にガラスコーティングを施した場合、傷や汚れを防いだり、光沢の持ちを保てる期間はどれくらいなのでしょうか。
ガラスコーティングは、ほかのコーティング剤を使った床より、効果が持ちが長いと言われています。
なかには、施工から20年程度を耐久年数に挙げているコーティング剤もありますから、かなり長い間、効果の持ちが続くコーティングです。
また、ガラスコーティングは、密着性が高く、酸化しにくい特徴を持っていることから効果が長続きすると言われています。
ガラスコーティングの特徴
フローリングの床の傷や汚れを防ぎ、光沢を維持するガラスコーティングには、さまざまな特徴があります。
ガラスコーティングは、フローリングだけに施せるものだと思っている人も多いでしょうが、膨張や伸縮に対応することができる性質であるため、クッションフロアにも施工することができることも特徴の一つです。
では、ほかにはどのような特徴があるのでしょうか。
ここで、ガラスコーティングの特徴をまとめてみたいと思います。
特徴を知ることで、取り入れる場所や普段の手入れの方法をイメージしやすくなります。
安全
まず、ガラスコーティングは、無機質の材料であるため、安全であることが最大の特徴です。
小さな子どもやペットがいる場所に取り入れて、万一床を舐めてしまったとしても、大きな被害となるリスクが、ほかのコーティング剤と比べると低い特徴があります。
安全性が高いため、小さな子どもやペットがいる場所に取り入れる人が多いです。
軟度が高い
ガラスコーティングは、軟度が高いことも特徴の一つです。
ほかのコーティング剤に比べると9Hと高い硬さがあることから、床を保護する能力が高いのです。またガラスコーティングは、保護するだけではなく、皮膜層を薄くしても、光沢の持ちが続く特徴を持っています。
フローリングの日焼けを防げる
ガラスコーティングは、傷や汚れを防ぎ、光沢の持ちが続くだけではありません。
フローリングの日焼けを防ぐことができるのも、ガラスコーティングの特徴です。
ガラスコーティング剤には紫外線防止剤が含まれていることから、紫外線対策を行うことができ、太陽光を浴び続けることによるフローリングの日焼けを防ぐことができるのです。
フローリングの日焼けは防ぎたいと思っていても、なかなか具体的に対策をすることは難しいものです。ガラスコーティングを施したからといって、100%紫外線を妨げられるわけではありません。
しかし、窓ガラスやカーテンをUVカット加工のものにすることで、相乗効果を期待することができます。
ガラスコーティングを長く持たせるために、やってはいけないこと
ガラスコーティングの特徴を把握したら、効果の持ちを長くさせたいと思う人は多いでしょう。
ガラスコーティングの持ちを良くするために、実はやってはいけないことがあります。
ガラスコーティングを施したフローリングは、傷や汚れが付きにくく、光沢がある特徴があります。しかし、より光沢を持たせたいと思って、床洗剤を使って掃除を行うと逆効果の場合があります。
塩素系洗剤の漂白剤など使ってはいけない洗剤では、かえってガラスコーティングを傷つけることになってしまうため、注意しましょう。塗装が剥がれたり、ガラスがひび割れる原因になってしまうときがあります。
ガラスコーティングを施した床は、乾拭きや水拭きの掃除で十分な場合が多いですが、油汚れなど汚れが気になるときには、薄めたアルカリ性洗剤を使うようにしましょう。
信頼できる業者に依頼しよう
ガラスコーティングを施すときのポイントは、信頼できる業者に依頼することです。
ガラスコーティングは、塗装をするための専門の技術や知識が必要です。
誰がやってもきれいに塗装できるというものではありません。技術や知識がないまま塗装をすれば、仕上がりにヒビ割れが起きることもあります。
よりきれいなガラスコーティングの施工のためには、経験と実績のある信頼できる業者に依頼するようにしましょう。また、単にガラスコーティングを施工するだけの業者ではなく、施工後の点検やメンテナンスを依頼できる業者を選ぶこともポイントです。
費用の目安
ガラスコーティングを施工するときに、費用はどの程度掛かるのでしょうか。
ガラスコーティングの施工に掛かる費用は、70平方メートルあたり、15万円から40万円程度と言われています。ただし、施工する床の状態によって費用が変わることがあります。
フロアコーティングの中では、費用が高いと感じる人が多いかもしれません。しかし、ガラスコーティングは、耐久年数が長いため、塗り直しなどを考えると結果的にコストを抑えられることもあります。
まとめ
ここまで、床に施すガラスコーティングについて、詳しくお話しました。
ガラスコーティングは、フローリングだけに施工できるものではなく、クッションフロアに塗装することも可能です。
また20年程度効果の持ちが続くものもあるなど、耐久年数が長いことも特徴の一つです。
またほかのコーティング剤に比べると、ガラスコーティングは無機質な材料であることから安全性が高いと言われています。
このため、小さな子どもやペットがいる場所にも安心して塗装することができます。
しかし、ガラスコーティングの塗装には、専門の技術や知識が必要であることはいうまでもありません。
傷や汚れを防ぎ、光沢の持ちが続くガラスコーティングを施したいと思う場合には、専門の業者に依頼することをおすすめします。
費用や適した種類など、ガラスコーティングの塗装に関しては、専門家に相談することで、掃除の負担を軽くできるなどより良い暮らしを手に入れることができます。